地獄があるなら天国もある

個人的に、この映画で天国のような社会を描いたと思ってます。自分の場合、大学生の時にオウム真理教の事件が起こったこともあり、オウムを扱ったルポやドキュメンタリー、裁判記録など色々読んだり見たりする度に、信者は地獄をさまよっているなという印象を持ちました。信者は教祖を妄信しながらも希望がないんですよね。絶望しか感じていない。
今回の映画の取材で、ジプシージャズのプレーヤーたちが一か所に集って演奏しているのを見て、ふと新興宗教の儀式に見えなくないなと感じました。でも、同時に決定的に何かが違うとも思いました。その違いを映画で描きたいという狙いもあったので、映画に登場する一人一人の発言に耳を傾けていただけるとありがたいです。

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