山本佳史トリオが愛媛県宇和島で行った
ライブの映像を一部公開します。
映画本編の山場で使う予定でしたが、
事情により別の曲を使用したため
特典映像として公開します。
ドキュメンタリー映画「最後の音楽」は、
多くのジプシージャズミュージシャンが登場し
ストーリーが群像劇のようにパラレルに進行します。
冒頭から最後まで忘れた頃に登場する山本佳史トリオに関しては、
ツアーに同行し、その時々の表情や反応などをとらえ
ロードムービー風に仕立てています。
トリオのメンバーは、移動中の車内では終始無言。
時折スマホに録音した自分たちのライブの音源を
カーステレオから流して無言で確認しているのが印象的でした。
ライブになるといきなりスイッチが入り、
怒涛のジプシーメロディとリズムを繰り広げます。
演奏を終えても勢いは収まらず、
MC役の長谷川さんが通販番組のようなごり押しの話芸を展開。
時折、リーダーの山本さんが予想外のボケをかますなど
先が読めない展開が続きます。
リズムギターの友利さんは、ステージ上では常に大人しく、
時折微笑みながら、スロー撮影でとらえられない位の
高速ストロークを披露します。
ただ、ステージを降りれば饒舌で、
インタビューでは内に秘めた情熱が伝わってきます。
3人共音楽に対しては真摯な姿勢であることに変わりはなく、
具体的なアプローチは似ていると思います。
ただ、話を聞いていくと音楽との付き合い方や
音楽への思いはかなり違いを感じます。
そうした違いを発見できるのも
ドキュメンタリーならではだと思います。